まいにちまぜごはんの暮らしと仕事
まいにちまぜごはんのハルの「楽しいはつくれる」暮らしと仕事
家庭料理研究家/ライター
「まいにちまぜごはん」久保千春
全ては朝食の「まぜごはん」から始まった
2019年からInstagram「まいにちまぜごはん」で朝食の混ぜご飯を発信しています。
次第に各種メディアから取材依頼、TV出演依頼、企業からのレシピ開発依頼を頂くようになりました。
そんな私ですが、昔から料理が得意で好きというわけではありませんでした(笑)
2014年にシングルファーザーと結婚して、突然、中学一年生の女の子の母親になり、慣れない家事、反抗期の子育てに悪戦苦闘の日々でした。当時は正社員でフルタイムで8時間勤務の後に、翌日の朝昼晩3食を作る生活。おまけに主人は多忙でワンオペ状態。
家事の中でも作るのに時間がかかり、食べると一瞬で終わる料理が実は大嫌いでした。
そんな日々の中で膨らんだ想い。
・やらないといけないこと(料理)を楽しくしたい。
・繰り返しの日常から豊かさを感じたい。
悩んだ末に、手を抜きたくなる朝食の「まぜごはん」を簡単に美味しく作り、お気に入りのPoLeToKoのぽれぽれ動物と可愛く撮影してInstagramで投稿することにしました。
やらないといけないこと(料理) × 好きなこと(SNS) = 楽しい
すると、あれだけ嫌だった料理が楽しくなりました。
それが伝わったのか?反抗期の娘も朝起きて開口一番に「今日の混ぜご飯なに?」と聞いてくるほど(笑)
朝食のまぜごはんが家族を繋ぐコミュニケーションツールなり、自然と会話も増えました。社会人になった彼女は当時を振り返り「食事で愛情を感じていた」と言います。
1000件の投稿を分析したら美味しく作れる法則が分かった
娘は特定の野菜しか食べず、野菜嫌いでした。
生活習慣で叱ることが多く、食事の時くらいは怒らないようにしたいと思い、娘には内緒でまぜごはんに野菜を入れるようになりました。
娘が完食した後に野菜入りだったことを明かす。それを繰り返すうちに娘は野菜嫌いを克服しました。私のレシピに野菜が多いのは娘への愛情です。
そして、それが美味しいレシピが生まれる秘訣だったのです。
1000件以上のInstagram投稿から分析した結果、味付けの組み合わせや分量をもとに目分量でも美味しくできる「食材の組み合わせ」「分量」が判明、それを元にレシピ開発しています。ちなみに、味付けはシンプルを心がけ、食材の味を活かす味付けに。食材毎に合う「黒米、もち麦、雑穀米、白米」を使い分けています。
食材の組み合わせで重要視していることは、異なるうま味成分をかけ合わせる事。
イノシン酸を多く含む食材やグルタミン酸を多く含む野菜や食材を常備。うま味成分をかけ合わせることで、感じる旨味を倍増させます。
特に野菜にはグルタミン酸を含むものが多く、野菜を入れるだけで、味のアクセントになります。また、野菜の種類を変えるだけで、混ぜごはんの味が変わることが分かりました。
野菜が美味しさを助長するスパイス的な役割を果たす、私の代名詞である「野菜のまぜごはん」は、こうして生まれました。
その結果、「料理が楽しい!料理が得意!」と胸を張って言えるようになり、料理研究家として活動を始めました。
これからの「まいにちまぜごはん」
娘の大学卒業、就職を機に13年間務めた会社を退職しました。
食を通じて「楽しいはつくれる」を色んな人と色んな形で表現したいから、第2の人生で2つの挑戦することにしました。
①料理を通じて「たのしいはつくれる」に挑戦
料理が苦手、嫌いな人向けに「料理が苦手でも絶対失敗しない黄金ルール」「レンチンだけのおひとり様絶品ごはん」など、料理に苦手意識がある人でも楽しい料理教室を開講予定です。出張講師も致しますので、お気軽にお問い合わせください。
②後世に伝えてきたい生産者やモノを伝える「たのしいはつくれる」に挑戦
「まいにちまぜごはん」を通じて出会った、農家さんや漁師さん、いわゆる第一次産業、第二次産業の良さを核種メディアで発信、次世代にモノづくりの楽しさを訴求。長崎県内の自治体が抱える「担い手不足」解消に貢献したいと思います。
その一環として、西海市在住のデザイナ ー「marmelo」カリンさんとが「台所と生産者をもっと身近に」をテーマに、圧倒的主婦目線で⾧崎の日常を楽しむレシピ を発信しているメディア「くらしまるまる」を運営開始いたしました。
まだ埋もれている、長崎の良いものがありましたら、一緒に価値向上に努めたいと思います。是非、お声掛けください。