ポットキャスト

「自分を一番に考えていい」

当たり前なんだけど、私の人生においては当たり前じゃなかった。


自分の感情よりも家族の感情を優先してきた。人の顔色や空気を感じて譲るのが常。

自分の気持ちに蓋をして誰かのメンテナンスをする。それが家族の中で自分の役割だと思っていた。

だから役を演じるように生きることが楽だったんだと思う。


自分が親になり、自分の感情より子供の未来を考えた言動をすると誓い、子育てをしているうちに自分の子供時代の経験に違和感を感じた。でも、違和感に気づかないふりをした。

気づくことが怖かった。


今年はじめたポットキャスト。

きっかけは朝のお散歩中に聴き始めた大久保佳代子の「らぶぶららぶ」。

マイナーな話題を自由に話している様子を聴き、ポットキャストって楽しいなと思った。

そんなある時、友人が実はポットキャストを配信していると知った。

試しに聴いてみると、娯楽だけじゃなくて本音を残すツールとしても使えるんだと思った。


自由に本音を誰かと話す。せっかくだったら「くらしまるまる」でかりんさんと2人でポットキャストやりたい。

年齢も違うし、価値観も違う。だけど気が合い、心が許せる。

普通の日常で出てくるような会話。そう!私たちが部屋の中で本音を話しているようなポットキャストをやりたい。

自分でも出来るかも調べてみたけれど、どうやら編集センスで良し悪しが決まるらしい。

誰かにお願いすることが苦手な私が、友人である現プロデューサーに直談判した。

そうして始まった、くらしまるまるのポットキャスト「おくらし」


私の回「楽しいはつくれると思った日」を収録した時に、自分でも予想外に本音がぽろぽろこぼれ落ちた。

冒頭の「自分の気持ちに蓋をして誰かのメンテナンスをする。それが家族の中で自分の役割」といういことは今まで誰にも話したことがなかった。

だけど、ジャイ子が大学卒業して、私も自分の人生をもう一度ちゃんと生きると決めたから話さずにはいられなかったんだと思う。


自分の気持ちを一番大切にしていい。

自分の気持ちを殺してまで優先しないといけないものは何もない。


1人では気づかなかった。

気が合い、心許せる、この人たちだったら本当のことを話しても大丈夫。

いや知って欲しい、話したい!だから、自分で無意識に抑えていた感情がこぼれ落ちたんだと思う。


自分と向き合うことは1人でしか出来ないものだと思っていたけれど、人に話すことで自分を客観視しないと気付かないこともあると知った。


私の中の小さなコハルちゃん。

いつも誰かの感情の受け皿になっていたコハルちゃんが、嫌だと自覚して、自分を大切にしようと思った

44歳なのに。ようやく気付いた反抗期のような気持ち。

でも、自分の人生を生きていくと決心したから、自分の気持ちを殺してまで人の感情の受け皿になりたくない。

今はそれでいい。自分の気持ちを一番大切にしたいと思う。










まいにちまぜごはんの日々の暮らし

まいにちまぜごはんのハルの「楽しいはつくれる」暮らし

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