41
37から40までのお誕生日は、色々な想いが混在していて、無邪気に喜べなかった。
自分の体質や遺伝子のせいで、子供を亡くしたこと。
誕生日を迎えるたびに、あの子たちへの狂おしい愛情と、喪失感。
それだけ喪失感や子供を望む気持ちがあるのに。
2度の抗癌剤治療で心も体もボロボロになって、もう2度と抗癌剤治療はしたくないという気持ちが子供を望む気持ちを上回り。
妊活再開を決断出来なかった。
そして、決断出来ないことに罪悪感を感じてた。
でも。
産まないことも子供に対する愛情なのかもしれない。
人が人生で1番嬉しいと感じる幸せを、手放すことで。
私の子供が私のように苦しんで、運命を半ば強引に認めさせられるようなことから逃れるんじゃないかな。と。
苦しいから。
そして、この悲しみは、きっと私以外の誰にも分からないだろうから。
私でこの遺伝子を止めることが、私の子供たちへの愛情であり、子ども達が命をかけて、私に伝えてくれたことなんじゃないかな。
タイムリミットが過ぎた、今。
ホントにそう思えたから、41歳の誕生日はたのしく過ごせる。
人生思いがけないことが降りかかる。
受け入れることは到底できないが、向き合い続けることで、自分なりの落としどころにたどり着くこともある。
『それだけが、私の全てではない』
私の人生の一部分の悲劇であり、そこから目線を変えれば、また違う楽しい私の人生がある。
1つの感情に囚われず、俯瞰して自分と向き合うことで、バランスは保てる。
それは絶対に忘れたくない。
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